9/8、連続講座開催
9月8日(火)、新渡戸遠友リビングラボ建設・運営支援「連続講座」を開催しました。
今回の講師は、札幌彫刻美術館友の会会長の高橋大作さん。
演題は、
「野外彫刻と私たち〜寿命がながくなります!〜」
でした。
当日は17名の皆様にご参加いただき、札幌の野外彫刻の魅力と、芸術鑑賞が健康に与える影響について学ぶ機会となりました。

札幌の街を彩る野外彫刻の魅力
札幌市内には、さまざまな野外彫刻が設置されています。
普段何気なく歩いている公園や街角にも、多くの芸術作品が存在しています。
今回の講座では、高橋さんから、安田侃、本郷新、山内壮夫といった彫刻家についてご説明いただきました。
それぞれの彫刻家や作品について学ぶことで、身近にある野外彫刻の魅力を改めて知ることができました。
そして講座の後半では、今回の演題にある「寿命がながくなります!」という興味深いサブタイトルの理由についてお話しいただきました。
芸術鑑賞によって死亡リスクが31%減少する!?
高橋さんが紹介されたのは、ロンドン大学による芸術鑑賞と健康の関係についての研究です。
2002年から14年間にわたり、50歳以上のイギリス人6,700人以上を対象に調査が行われました。
その結果、数か月に1度、芸術鑑賞を行う人は、死亡リスクが31%低かったという研究結果が報告されたそうです。
美術館などで芸術作品を鑑賞することが、健康や長寿と関係している可能性を示す興味深い研究です。
普段は趣味や楽しみとして行っている芸術鑑賞が、健康とも関わっているというお話に、改めて芸術の持つ力を考えさせられました。
海外では「美術鑑賞」が処方箋になる!?
さらに高橋さんからは、海外における美術鑑賞と医療の関係についてもご紹介いただきました。
講座では、カナダ、ベルギー、スイス、台湾などで、医師の処方箋に「美術鑑賞」と記載された人が、その処方箋を持参することで美術館に無料で入場できる取り組みがあるとのお話がありました。
年齢を問わず、芸術鑑賞を健康づくりに活用するという考え方です。
つまり、美術鑑賞が薬のような役割を果たすことを期待した取り組みといえます。
また、日本でも九州産業大学の緒方泉特任教授が「博物館浴」を提唱されているとのことでした。
博物館や美術館を訪れ、展示物を鑑賞することによって、心身の健康につなげようという考え方です。
芸術鑑賞は単なる娯楽にとどまらず、私たちの健康や生活の質にも関わるものなのだと感じさせられるお話でした。
道端の彫刻に目を留めることから始めよう
講座の最後に、高橋さんは次のようにお話しされました。
「日本もそうなるといいのだが、せめて道端の銅像にちょっと目を留めて眺めることも健康増進の秘訣であろう」
美術館に足を運ぶことだけが芸術鑑賞ではありません。
札幌の街角や公園には、私たちが日常的に触れられる野外彫刻が数多くあります。
そうした作品に少し立ち止まって目を向けることも、日々の生活を豊かにするきっかけになるのではないでしょうか。
今回の連続講座は、野外彫刻の魅力を知るとともに、芸術と健康の関係について考える、示唆に富む時間となりました。
貴重なお話をしてくださった高橋大作さん、そしてご参加いただいた17名の皆様に心より感謝申し上げます。

次回の連続講座のご案内
次回の新渡戸遠友リビングラボ建設・運営支援「連続講座」は、10月13日(火)に開催します。
今回の講師は、北海道大学名誉教授で北海道ポーランド文化協会会長の安藤厚さんです。
演題は、
「日本とポーランド〜新渡戸稲造の著作を中心に〜」
〜『武士道』、『偉人群像』等を中心に日波交流史の一コマを紹介〜
です。
新渡戸稲造の著作を手がかりに、日本とポーランドの交流の歴史についてお話しいただきます。
新渡戸稲造の思想や著作が国際交流の中でどのような役割を果たしてきたのかを学ぶ貴重な機会となります。
皆様お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。











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