遠友夜話6 新渡戸の平等主義
「日本近代教育史の中で、彼の平等主義哲学と民主主義的教育実践は高く評価されなければならない。」前回、ネットで読んだと紹介した放送教育センター研究紀要に寄せた加藤秀俊氏の「新渡戸稲造と大学解放」の英文要約の一部である。新渡…
「日本近代教育史の中で、彼の平等主義哲学と民主主義的教育実践は高く評価されなければならない。」前回、ネットで読んだと紹介した放送教育センター研究紀要に寄せた加藤秀俊氏の「新渡戸稲造と大学解放」の英文要約の一部である。新渡…
アウトドアのシーズン到来とばかり勇んで車にキャンプ用品などを出し入れしていたらバチが当たった。腰痛再発。数年前の入院以来だ。その時よりひどい気がするが、入院してもベッドに寝ているだけなので、今回は自宅で頑張ってみることに…
もう4月になってしまったが、先月の話である。毎年、卒業シーズンになると北大応援団から、OBのところに追いコンの知らせが来る。この追いコン、最近ではまず有島武郎作詞の札幌農学校校歌を斉唱して開宴し、寮歌「都ぞ弥生」で閉める…
2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の第一場面はアメリカの南北戦争だった。この戦争で使用された大量の銃が3年後、日本の戊辰戦争で使われ、この武器を大量に所持した薩長軍は、錦の御旗を捏造して自らを官軍とし、奥羽越列藩同…
前回、「学問のすゝめ」と「学問より実行」と題して、福沢諭吉と新渡戸稲造の「学問」の捉え方の違いについて書いた。「学問のすゝめ」では、人は生まれて来た時は平等なのに、貴賤貧富の差が生じるのは学問の有無による。貧困に陥らない…
「学問のすゝめ」と「学問より実行」 昭和6年、新渡戸稲造は27年前に自らが設立し、いまだに校長を務める札幌遠友夜学校を訪れた。既に国際連盟事務次長も経験し、世界的な人物となっていた新渡戸が、貧民窟の片隅の貧しい子供たちの…