札幌遠友夜学校創立120周年記念作文・論文コンクール(改訂版)

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※2014年11月25日改訂 <要領>を修正しました。
※2014年10月28日改訂 <参考文献>末尾に添付資料2点を追加しました。
今年は札幌遠友夜学校創立120周年です。それを記念して、一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会では、下記の要領で小学・中学・高校生を対象に記念作文コンクール、大学・大学院生・社会人を対象に記念論文コンクールを開催します。多くの応募を期待しております。

<要領>

◇テーマ  (1)「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校に学ぶ」(小学生・中学生)
(2)「新渡戸稲造の『武士道』と札幌遠友夜学校に学ぶ」(高校生)
(3)「新渡戸稲造の思想と札幌遠友夜学校精神の今日的意義」(大学・大学院生)
◎ 一般の方々は上記(1)〜(3)のいずれか一つをお選び下さい
◇応募規定  (1)2000字程度(400字詰め原稿用紙5枚程度)(小学生)
2800字程度 (400字詰め原稿用紙7枚程度)(中学生)
(2)4000字程度(400字詰め原稿用紙10枚程度)(高校生)
(3)12000字程度(400字詰め原稿用紙30枚程度)(大学・大学院生)
◎ 一般の方は、ご自分が選択されるテーマが求める字数ということになります
○原稿用紙には頁数を、題名の隣(下)には生徒・学生の場合は、学校名、学年、
氏名(ふりがな)を、一般の方の場合は、「一般」と記し、選ばれたテーマの番号、
氏名(ふりがな)をご記入のこと
○パソコンでの横書き可。その場合、Microsoft Word を使用し、データ(電子
メール可)と紙媒体の両方を送付すること
◇締め切り  2015(平成27)年3月10日(消印有効)
◇発表    2015(平成27)年6月に表彰式を行います
(5月下旬、ホームページで発表します)
◇賞     最優秀賞、優秀賞、佳作 (優秀作品は記念誌に掲載いたします)
◇審査委員長 三島徳三(北海道大学名誉教授、名寄市立大学元副学長)
◇応募上の注意 ① 応募された原稿は返却しません
② 作文・論文は自分で書いたもので未発表のものに限ります
◇応募先   〒060−0054 札幌市中央区南4条東3丁目19番地 「洋装の山崎」方
札幌遠友夜学校創立120周年記念作文・論文コンクール実行委員会
E-mail address: info@nitobe-enyu.org
◇問合せ先  電話(Fax)011−896−9109(三上) HP : http://nitobe-enyu.org/
◇後援   北海道教育委員会・札幌市・札幌市教育委員会
本企画は、伊藤組100年記念基金助成を受けています


<札幌遠友夜学校とは>
札幌遠友夜学校とは、新渡戸稲造夫妻が1894(明治27)年1月、札幌市中央区南4条東4丁目の豊平橋近くの土地に昼間学校に行けない小学高学年から中学・高校ぐらいの青少年、また晩学者のために設立した男女共学の無料の私立夜間学校です。新渡戸が札幌農学校卒業後開拓使として働いていた時代から温め、アメリカ留学時代に明確化した貧しい子供たちのための夜学校設立の夢は、札幌農学校教授として戻ったとき、奇しくも妻メリーの実家で乳母であった孤児の女性からの遺贈金で土地付き古家を購入できたことで実現したのでした。教育には主に札幌農学校(のち北海道大学)の学生が無償で当たり、女子に対する裁縫・作法等の教育は地域の女性たちが協力しました。 運営資金は札幌農学校(北大)の教授・学生教師・元教師・遠友夜学校卒業生などから構成された遠友会の会費のほか、新渡戸夫妻、企業家や篤志家、北海道庁、札幌市、宮内庁などからの援助でまかなわれました。1944(昭和19)年に閉校するまでの50年間、600人以上の教師たちと5000人以上の生徒たちとが師弟愛と友情のなかで楽しく熱心に教え学び、1000人以上もの有意の卒業生を輩出しました。
その後、運営母体の財団法人札幌遠友夜学校は札幌市の求めにより勤労青少年ホーム建設用地に校地を無償譲渡し、1964(昭和39)年ホーム完成後、そのなかに遠友夜学校記念室が設けられました。1979(昭和54)年には新渡戸稲造博士顕彰会により、彫刻家山内壮夫制作の新渡戸稲造萬里子両先生顕彰碑が前庭に建立され、新渡戸夫妻の遺徳が跡地で顕彰されてきました。
2011(平成23)年記念室は青少年ホームの閉館に伴い札幌市資料館に移設され、今年7月に札幌市はその記念室の資料全部を北海道大学に無償譲渡しました。来年4月、跡地は札幌市により「新渡戸稲造記念公園」として開園されます。

<参考文献と諸資料について>
初めて取りかかる方々の便宜にと思い、基本的参考文献をご呈示申し上げます。また、同封の諸資料も生徒さん方にコピーなどして参考資料にご活用いただければ幸いです。なお、「遠友夜学校記念室」のパンフレット裏表のコピーは記念室が札幌市資料館にあったときのものですので、現状に合わない部分がありますことをご承知おき願います。
参考文献は必読書ではなく、あくまでも一つの目安であり、ここに上げられていない文献の参照も大いにご推奨いたします。

<参考文献>
◇小中学生向け
(1) 柴崎由紀著『新渡戸稲造ものがたり』銀の鈴社、2012年。
(2) 札幌遠友夜学校創立百年記念事業会編『思い出の遠友夜学校』1995年、
2006年北海道新聞社。
(3) 佐藤みさ子『アクティブ(活動的)な青年 新渡戸稲造』新渡戸基金、
2000年。
◇高校・大学生向け
(1) 高倉新一郎『札幌遠友夜学校』財団法人札幌遠友夜学校、1964年。
(2) 松隈俊子『新渡戸稲造』みすず書房、1969年。
(3) 新渡戸稲造著・矢内原忠雄訳『武士道』(『新渡戸稲造全集』第1巻所収)
教文館、1983年。
(4) 故新渡戸博士記念事業実行委員会編『新渡戸博士追憶集』
(『新渡戸稲造全集』別巻1所収)、教文館、1987年。
(5) 佐藤全弘『現代に生きる新渡戸稲造』教文館、1988年。
(6) 札幌市教育委員会文化資料室編『さっぽろ文庫18 遠友夜学校』
北海道新聞社、1981年。
(7) 同編『さっぽろ文庫34 新渡戸稲造』北海道新聞社、1985年。
(8) 蝦名賢造『札幌農学校 クラークとその弟子達』図書出版、1980年。
(9) 湊晶子『新渡戸稲造と妻メリー』キリスト新聞社、2004年。
(10)藤田正一『日本のオールタナティブ〜クラーク博士が種を蒔き、
北大の前身・札幌農学校で育まれた清き精神〜』銀の鈴社、2013年。
(11)三上節子『悲哀に根ざした愛の教育観〜新渡戸稲造とハリエット・B・ストウの
比較研究〜』麗澤大学出版会、2008年。
(12)札幌遠友夜学校創立百年記念事業会編『思い出の遠友夜学校』北海道新聞社、
2006年。
◇その他
(1)大森惠子『高校生が読んでいる「武士道」』角川oneテーマ21、2011年。
(2)新渡戸稲造著、新渡戸稲造博士と武士道を学ぶ会編、奈良本辰也訳『武士道』
知的生きかた文庫、三笠書房、2009年。
(3)新渡戸稲造著、山本博文、他『武士道』100分de 名著、ムック、2012年。
(4)新渡戸稲造著、PHP研究所訳『図解 武士道がよくわかる本』PHP、2007年。
(5)高橋和の助、大垣友紀惠『こども武士道 大切な教えの巻』講談社、2010年。
(6)高橋和の助、大垣友紀惠『こども武士道 今日から実践の巻』講談社、2011年。
(7)新渡戸稲造著、バラエティアートワークス編『武士道(まんがで読破)』
イースト・プレス、2008年。
◇PDF資料
新渡戸作文コンクール資料1
新渡戸作文コンクール資料2

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  1. 2015年 6月 29日

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