歴史散歩・遠友夜学校の時代② 開催しました!
9月6日(土)と13日(土)、2週にわたり「歴史散歩〜中島公園とその界隈編〜」を開催しました。
案内人は、札幌建築鑑賞会代表の杉浦正人氏。
初回32名、2回目18名と、のべ50名の方々にご参加いただきました。
今回は参加希望者が多数となったため、同一コースを2回に分けて実施。
いずれも好評をいただきました。
鴨々川から始まる近代化の歩み
歴史散歩は、鴨々川沿いを起点にスタート。
明治20年代からこの界隈はりんごの栽培が盛んであり、その痕跡を残すスポットとして、丸源ビルの軟石建築や石蔵が紹介されました。
これらの石蔵は、かつて収穫されたりんごの貯蔵に使われていたといいます。

また、周辺に架かる藻岩橋にも触れられ、明治期の地域の物流や生活の様子についての解説がありました。
中島公園と岡田山の記憶
続いて訪れたのは、札幌水天宮、そして中島公園の中心部である菖蒲池。
現在の中島公園は明治初期には貯木場として活用され、明治20年頃からは各種物産博覧会の会場となり、にぎわいを見せるようになりました。
中でも注目を集めたのが「岡田山」。
ここは岡田花園の跡地であり、明治42年には新渡戸稲造夫妻を囲む園遊会が開催されたというエピソードが紹介されました。

また、不老松や割烹鴨川の跡、中根邸跡など、中島公園界隈の歴史的建築物や邸宅跡をめぐりながら、明治40年に長岡安平の設計で現在の中島公園が整備された背景についての説明もありました。

(北海道大学文書館所蔵写真)
通りを歩きながら見える過去と現在
その後、一行は行啓通りへ。
都市の大動脈としての役割だけでなく、道沿いに残る建物や風景からも、札幌の歴史的変遷を感じ取ることができました。
解説を受けながら歩くことで、普段は見過ごしがちな風景の中に、歴史の積み重ねや人々の営みの痕跡が見えてきます。
ご参加ありがとうございました
今回の歴史散歩では、札幌という都市がどのように発展してきたのかを、建築や緑、川の流れを通して体感することができました。
「何気ない風景にこんなに歴史があったなんて」「次は家族を連れて来たい」といった声も多くありました。
今後も継続的に実施していきたいと思います。
参加者のみなさま、そして杉浦正人さん、ありがとうございました。


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