2014年12月15日更新:末尾に現在の公園整備の写真を追加しました。
一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会
会長 秋山孝二
私どもの会は、新渡戸稲造博士生誕150年を記念して、2012年12月に札幌遠友夜学校跡地近くの元遠友夜学校生アトリエで行われた講演会を契機に設立されました。その趣旨は、新渡戸博士の古今東西にわたる深い教養ならびに国際性に裏付けられた高邁な思想と、1894年に博士ご夫妻によって設立された「札幌遠友夜学校」での教育を、多くの方々とともに幅広く顕彰し、この跡地の放つメッセージを国内外に発信して、今なお混迷のなかにある現代社会に一条の光を灯す責務を感じたからです。
そのメッセージは、第1に新渡戸博士の理念の研究・発信、第2に無償のボランティア精神の実践、第3に地域や国内外の子供や大人たちの平和と幸福の実現、第4に博士の『武士道』に代表されるような国際人の育成、に努力することです。
そのような活動の場・拠点として、私たちは「札幌遠友夜学校記念館」(仮称)を建設したいと考えています。札幌遠友夜学校跡地(札幌市中央区南4条東4丁目)全体は、札幌市の街区公園として来年春には整備されることになっていますが、その公園の一隅に記念館を是非とも建設したいと念願しています。具体的には、2年後(平成28年)の春に着工し、平成29年3月竣工予定で計画を進めており、この「札幌遠友夜学校記念館」の建設には、諸内部設備及び機器類を含めおよそ1億7千万円の資金が必要と見込まれております。このための建設資金は国・北海道・札幌市のいずれからも援助を受けることができず、すべて心ある個人・企業・団体の浄財によって賄われなければなりません。
以上の趣意をお汲み取りいただき、是非とも皆さまの貴いお志を心からお願い申し上げる次第です。また甚だ勝手なお願いですが、私どもの運動について皆様のご関係の方面へお知らせ頂けますならば、これに以上の喜びはありません。今後とも末永く私どもの活動にご関心・ご支援をお願い申し上げます。
[…] 記念館建設も予定されていて、今、その建設寄付金募集をしています。多くの市民・企業・団体の皆さんのご支援・ご協力をお願い申し上げます(http://nitobe-enyu.org/enyu_memorial_donation/)。 […]